サブカル備忘録

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アニメ、映画、音楽、本

「まどか☆マギカ」を難しそうに語ること

 

難しそうな映画こと2001年宇宙の旅

むずかしい話は批判されにくい。

「難しくてよくわからない話でした」という感想は、単に理解力がないだけのように思われがちだからだ。だからこそ、マニアックだけど大衆にウケる話というのは、なんだか難しそうな気がするけど大筋のストーリーは追える!みたいなもんだと思っている。

そこをうまくついたのがまどか☆マギカ

簡単にあらすじを言うならば、魔法少女が悪と戦うことで世界を救うというストーリーが大枠だ。きっと、こんな雑なまとめ方をされると怒る人もいるだろうが、細かく話せば話すほど核が見えなくなってしまう。詳しくは下記のwikiを参考にしてほしい。

小説版 魔法少女まどか☆マギカ 初回限定版 【書籍】

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魔法少女まどか☆マギカ - Wikipedia

 

ここで、本題に入る前に少し別の映画の話をしよう、「2001年宇宙の旅」という映画がある。

1986年に公開されたスタンリー・キューブリックが監督を務めた映画であり、その類まれなる描写やストーリー構成から今でも多くの作品に影響を与えている。肝心の内容はといえば、なかなか説明するのが難しいため、こちらも下記のwikiを参考にしてほしい。ちなみに余談ではあるが、この映画は、とても眠くなる。異常なまでに眠くなる。なぜだか睡眠薬を盛られたかのように眠くなる。しかし、一度はちゃんと見なくてはという好奇心から、コーヒーを何倍も飲んで見た。

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2001年宇宙の旅 - Wikipedia

 

まどマギ2001年宇宙の旅の共通点

さて、結論から言えば、この作品がどうのこうのというよりもこの作品に影響を受けた多くの作品が思い出された。その一つがまどか☆マギカだ。急に知らない1986年のSF映画と2011年のTVアニメを比較されても腑に落ちないであろう。

両方の映画の共通点は、概念オチである。

概念オチという言葉があるのかさえ分からないが、僕はこう呼んでいる。同じ系譜にエヴァの劇場版「AIR/まごごろを、君に」やクリストファー・ノーラン監督作品の「インターステラ」などが挙げられる。

簡単に説明するならば、これらは、ストーリーの終わりになるにつれて4次元、5次元などの要素や神の視点など概念的な存在に主人公が昇華するオチの作品たちである。もっと簡単にいえば、概念になってみんなを見守る/滅ぼすみたいな、そんな終わり方だ。

しかし、眠くなる2001年宇宙の旅に対して、眠くならないまどマギがある。ではなぜこの方式をまどマギは取っているのに、2001年宇宙の旅のように突き放したわかりにくさや眠気におそわれないのか。その違いは、魔法少女というキーワードである。

この魔法少女が登場する話というのは、セーラームーンプリキュアなどストーリー構成においては勧善懲悪型、つまりすごく悪いやつが出てきてみんなで倒すみたいなストーリーが多い。だからこそ、これらの作品においてオトナの大きいお友達は、ストーリーではなくキャラクターデザインに特化した形で惹かれていくのだと思う。ただこの大きなお友達まどマギの ファン層には大きな隔たりがあるように感じる。いや正確には違わないのだが、まどマギファンの方がプリキュアファンよりも多様な層を取り混んでいる。

それこそがこの難解そうに見えるストーリーをポップなキャラクター達に演じさせるということにより生まれた成果だと思っている。 恐らくこれは僕の勝手な考えなのだが、ストーリーが先にあったのではないかと思う。そのあまりにも一般には受けにくい概念オチというストーリーを大衆向きにするためにこの昔からある魔法少女という文法に当てはめたのだと考えている。

 

まどマギがヒットした理由

最後に、この概念オチというのはもう一つポイントを考えていく。概念オチというのは途中までは何も難しくないのである。ある時からいきなり難しくなる構成になっている。だから、途中までついていった流れで最後まで見終えることが可能なのである。これは最初の話に戻るが、難しい話だけどなんかわかったし、みんな褒めてるからとりあえず褒めようというロジックに繋がるのである。これこそがまどか☆マギカがここまで広がった要因ではないかと考えている。

 

 

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