サブカル備忘録

映画・アニメ・音楽、全てのカルチャーは処方箋

音楽

芥川賞受賞作『ニムロッド』はなぜ仮想通貨を扱ったのか?

第160回芥川賞受賞作 上田岳弘著『ニムロッド』。芥川賞受賞作ということで話題であるが、この小説の重要な点は別にある。それは、「仮想通貨」をモチーフとして登場させて、それを文学界に認めさせたことにある。 文学とテクノロジーは水と油 ニムロッドは…

態度の悪い客がいたMOROHAのライブの日のこと

7/15 MOROHA F.A.D.yokohama。この日のライブを恐らくMOROHAは忘れることはないだろう。この日のライブには態度の悪い数名の客がいた。後方でおそらくお酒が入っていたのか騒ぐ客が数名いた。「これが聞きたかった!」とか、彼らは曲が始まるたびに叫び、始…

【ライブレポ】渋谷www xでみたindigo la End「PULSATE」

昨日、渋谷www xで行われたindigo la Endのライブを観に行った。 アンコール最後の曲は「名もなきハッピーエンド」。周りが盛り上がる中で僕は泣いていた。知らないうちに泣いていた。この曲をwww xでアンコールの最後にやることこそが彼らの今までを全て背…

東京アンダーグラウンドってどこにあるの?

Have a Nice Day!、通称ハバナイのZeppDivercityでのライブを見てきました、まちだねこです。 このライブはcampfireのクラウドファンディングを活用して、Zeppを貸し切ることで実現したライブです。ハバナイが普段行っているライブハウスは比較的小さいライ…

売れるバンドの条件とは?

音楽を数日聞かないと体調が悪くなるまちだねこです。 ニガミ17才というバンドを知っているだろうか?久々にこれは売れると核心できるようなバンドに出会えた。そもそも売れるバンドとは?をニガミ17才を例に考えてみる。 売れる理由1.メンバーの生い立ちに…

My hair is badを笑うやつとは友達になれない

My hair is badがフェスに出た時のお客さんの反応は大きく分けて2通りだ。 椎木くんの話に心酔するか、鼻で笑うか。 鼻で笑う人は続けてこう言う「むき出しの若さを現実はそうも行かないし、結果悩んでるだけで答えを何も出せてない」。 確かにそうだ。 ただ…

Mirrazの快進撃、はじまる

以前、こんな記事を書いた。 言葉を選ばなければ、「The Mirrazは昔流行ってたバンド」だと思われている。 だが、今、そのミイラズの快進撃が始まっている。 配信リリースシングル カメラ、ビデオ、演出、全部自分でやるバンド ついに映画の主題歌に 配信リ…

BIGMAMAのボーカルはなぜ王子なのか?

音楽を熱狂的に愛しているまちだねこです。 BIGMAMAというボーカル、ギター、ベース、ドラム、バイオリンからなる5人組ロックバンドがいます。通常のロックバンドとの違いは、やはりメンバーにバイオリンがいることです。しかし、今回はそういうバンドの形だ…

Mirrazのぼなぺてぃ!!!、おいしくいただけるのか?

先日、The Mirrazは、『ぼなぺてぃ』というアルバムをリリースした。 アルバムタイトルは、フランス語の"bon appetit"からきている。 意味は、『たくさん召し上がれ』『美味しく召し上がれ』『食事を楽しんで』である。 このアルバムから見て、Mirrazの今、…

RADWIMPS「人間開花」レビュー

11月23日、RADWIMPSのニューアルバム人間開花が発売された。RADWIMPSを取り巻く環境には様々な変化があった。ドラムの山口智史の病気療養が最も大きな変化だろう。それを経たニューアルバムについて書いていく。 「前前前世[original ver.]」とBUMP OF CHICK…

The Mirrazは本当にオワコンバンドなのか?

The Mirrazのベストアルバム「BEST!BEST!BEST!」とミニアルバム「そして、愛してるE.P.」が発売された。ただ、連日投稿される彼らのLINEBLOGには、「売れたいけど売れてない」という悲痛な現実が書かれている。Voの畠山は、以前から「売れたい」と発言してい…

ジャケ買いって最近してますか?

CDが売れない時代。 要因はいろいろある。その一つがネット配信の普及だと言われている。確かに僕自身、CDを買ってきてそれをパソコンで読み込んで、手持ちのipodに入れれば満足でCDはもう聞かないことはよくある。けれども、CDを買っている。その理由として…

『君の名は。』は新海誠作品のNAVERまとめだ

新海誠監督作品「君の名は。」を見てきた。感想としては、面白かったとは思うけど、、、というのが本音である。これについて考察というか批評を書く。 この記事はネタバレを含みます。 『君の名は。』は、新海誠作品のNAVERまとめだ RADWIMPSファンに向けた…

流行りの音楽、追うリスナー

ファッションミュージック、簡単楽しい キュウソの歌詞の中である言葉だ。 英単語Fashionには流行という意味がある。つまり、ファッションミュージックとは流行の音楽。テレビ的に商業的に成功している音楽のことを指している。ただ、そうではない邦楽ロック…

なぜ、ツアーファイナルは東京でなくなったのか

ワンマンライブのファイナルといえば東京だった。 ワンマンライブに限らず、多くのサーキット形式のライブイベントのトリが東京だった。例えば、スペースシャワーTVが毎年行っている列伝ツアーでは、これから売れそうな若手バンドを青田買いして、一緒にツア…

モテるための音楽、モテないバンド

バンドマンはチャラい。 「バンドを始めたきっかけ?あぁ、モテるためです」 よくバンドマンがこう答える。けれども、果たしてバンドはモテるのだろうか? モテるための音楽 バンドマンはかっこ良くないけどモテる。 モテるための音楽 結論を先に言えば、モ…

歌詞に意味なんていらない?

「どっかの司会者言っていた 歌詞に意味なんて要らない」 キュウソネコカミのMEGA SHAKE IT!の歌詞の一節だ。この元ネタは、ヨルタモリでタモリが言ったことなのだが、果たして本当に、歌詞に意味はいらない? 意味がない側の代表としてindigo la EndとPeopl…

なぜボーカルはソロ活動を始めるのか?

最近、バンドのボーカルがソロ活動を始める事が多い。今回は凛として時雨とTKという切り口から、バンドとソロ活動について考えてみる。 凛として時雨の中のTK 凛としたTK ソロとバンドを行うミュージシャンから学ぶこと Signal アーティスト: TK from 凛とし…

indigo la Endはメジャーになれるのか?

川谷絵音を取り巻く環境はここ数年で恐ろしく変化した。正直、ベッキーと不倫しただけでここまで盛り上がるなんて思ってもみなかった。まぁ、他人の性生活に興味があるような日本国民が一番ゲスだけれども。そんなゲスの極み乙女のボーカルとして有名になっ…

藤原基央との距離のはかり方

BUMP OF CHICKENというバンドについて語るとき、主観なしにはうまく語れない。好きすぎて何もかもがよく見えてしまうから批評することができない。だから、それを踏まえて今回の記事は読んでもらえると幸いです。 BUMP OF CHICKENと光るリストバンド 距離が…

覚えてますか?RADWIMPSのマニフェスト

RADWIMPSのマニフェストという曲がある。RADWIMPSでは、珍しくシングル曲でありながらもアルバムには収録されていない曲である。また、このシングルの発売日当日は、第22回参議院選挙の選挙期間であり政治の色が強い曲である。 MVから見る曲の背景 独裁者の…

なぜ、りりっくをぼうよみするのか?

「ぼくのりりっくのぼうよみ」という変なアーティスト名の彼は、2014年の閃光ライオットでファイナリストに選ばれ、注目を集める。 「ぼくのりりっくのぼうよみ」と検索をかけると、「音楽界が認めた!」「各界著名人がハマる!」という文字が踊る。ただ、別…

MVとPVの違い

昔はPVと呼ばれ、最近はMVと呼ばれている。プロモーションのためのビデオではなく、Musicのためのビデオに変化してきている。邦楽ロックのMVは映像として面白いものが増えてきた。かつてMVとはアーティストが演奏する映像が流れる、ある種ライブ映像の延長線…

昔のクリープハイプはよかった?

あのバンドはもう終わった。なぜ終わった? 「裕介」と「しんのすけ」 世界観は裕介に戻るのか あのバンドはもう終わった。なぜ終わった? 邦楽ロックというジャンルにハマっている人たちの話を聞くと、「昔はよかった」「メジャーになった直後はよかったが…