サブカル備忘録

映画・アニメ・音楽、全てのカルチャーは処方箋

BIGMAMAのボーカルはなぜ王子なのか?

音楽を熱狂的に愛しているまちだねこです。 BIGMAMAというボーカル、ギター、ベース、ドラム、バイオリンからなる5人組ロックバンドがいます。通常のロックバンドとの違いは、やはりメンバーにバイオリンがいることです。しかし、今回はそういうバンドの形だ…

Mirrazのぼなぺてぃ!!!、おいしくいただけるのか?

先日、The Mirrazは、『ぼなぺてぃ』というアルバムをリリースした。 アルバムタイトルは、フランス語の"bon appetit"からきている。 意味は、『たくさん召し上がれ』『美味しく召し上がれ』『食事を楽しんで』である。 このアルバムから見て、Mirrazの今、…

2016年公開の映画まとめ(後半)

2016年は、映画が久々に話題になった年だろう。 今回後編として、「シン・ゴジラ」「君の名は。」「この世界の片隅に」というヒット作についてまとめてみる。 シン・ゴジラ 君の名は。 この世界の片隅に 2016年まとめ シン・ゴジラ 今年の2大映画と言えば、…

2016年公開の映画まとめ(前半)

2016年は映画やドラマ、アニメが盛り上がった年と言える。 それは「君の名は。」のようなアニメから、特撮の「シン・ゴジラ」、ドキュメンタリーの「FAKE」などジャンルなど関係ないかのようにヒットが連発した。 公開となった映画について、年代順に振り返…

RADWIMPS「人間開花」レビュー

11月23日、RADWIMPSのニューアルバム人間開花が発売された。RADWIMPSを取り巻く環境には様々な変化があった。ドラムの山口智史の病気療養が最も大きな変化だろう。それを経たニューアルバムについて書いていく。 「前前前世[original ver.]」とBUMP OF CHICK…

アベンジャーズじゃない、新たなスーパーヒーロー映画とは?

2016年は映画が話題になることが多かった。「君の名は」や「シン・ゴジラ」がその2大巨塔であろう。ただ、興行収入を見ると圧倒的に「君の名は。」ブームである。未だに映画館が満席になっている。君の名は。とシン・ゴジラについては過去に書いたので、それ…

Lineスタンプはアートになれるか

最近、アートで町おこしとしてアートフェスティバルが多く行われている。 有名なのは瀬戸内国際芸術祭や大地の芸術祭。都心部で言えば、六本木アートナイトなどもこれにあたる。 けれども、アートというとなんだか敷居が高いイメージがある。今回は、少しだ…

The Mirrazは本当にオワコンバンドなのか?

The Mirrazのベストアルバム「BEST!BEST!BEST!」とミニアルバム「そして、愛してるE.P.」が発売された。ただ、連日投稿される彼らのLINEBLOGには、「売れたいけど売れてない」という悲痛な現実が書かれている。Voの畠山は、以前から「売れたい」と発言してい…

3月のライオンはどこへ向かうのか?

以前、3月のライオンについてこんなことをこのブログに書いた。 羽海野チカは、ハチクロの「ボクとキミの閉じられた恋愛観」から、3月のライオンの集合として愛し愛されるような「擬似家族的なつながり」を描くようになったのだ。 疑似家族的なつながりを強…

勇者ヨシヒコの面白さってなんだ?

低予算のものこそ工夫がされていて、面白い。低予算で面白いものを作る、福田雄一監督作品の魅力を今回は考える。 勇者ヨシヒコに学ぶ低予算ヒットの方程式 『ニーチェ先生』から見る演技と素の境目 新作 勇者ヨシヒコから見る予算の使いみち 勇者ヨシヒコに…

ジャケ買いって最近してますか?

CDが売れない時代。 要因はいろいろある。その一つがネット配信の普及だと言われている。確かに僕自身、CDを買ってきてそれをパソコンで読み込んで、手持ちのipodに入れれば満足でCDはもう聞かないことはよくある。けれども、CDを買っている。その理由として…

震災とシン・ゴジラと君の名は。

『シン・ゴジラ』や『君の名は。』がヒットしている。この二つの映画について震災という観点から考えてみる。(両映画のネタバレを含みますので、鑑賞後に読むとより良いと思います) ゴジラという災害 君の名は。と災害 震災と物語 ゴジラという災害 『シン・…

『君の名は。』は新海誠作品のNAVERまとめだ

新海誠監督作品「君の名は。」を見てきた。感想としては、面白かったとは思うけど、、、というのが本音である。これについて考察というか批評を書く。 この記事はネタバレを含みます。 『君の名は。』は、新海誠作品のNAVERまとめだ RADWIMPSファンに向けた…

流行りの音楽、追うリスナー

ファッションミュージック、簡単楽しい キュウソの歌詞の中である言葉だ。 英単語Fashionには流行という意味がある。つまり、ファッションミュージックとは流行の音楽。テレビ的に商業的に成功している音楽のことを指している。ただ、そうではない邦楽ロック…

ハチクロから3月のライオンへの変化とは?

恋愛マンガだけじゃないハチクロ ご近所マンガとしての3月のライオン ハチクロから3月のライオン、そして 恋愛マンガだけじゃないハチクロ ハチミツとクローバーは、美大を舞台とした学生達の生活を中心としたマンガである。主人公の竹本祐太は、ある日大学…

なぜ、ツアーファイナルは東京でなくなったのか

ワンマンライブのファイナルといえば東京だった。 ワンマンライブに限らず、多くのサーキット形式のライブイベントのトリが東京だった。例えば、スペースシャワーTVが毎年行っている列伝ツアーでは、これから売れそうな若手バンドを青田買いして、一緒にツア…

モテるための音楽、モテないバンド

バンドマンはチャラい。 「バンドを始めたきっかけ?あぁ、モテるためです」 よくバンドマンがこう答える。けれども、果たしてバンドはモテるのだろうか? モテるための音楽 バンドマンはかっこ良くないけどモテる。 モテるための音楽 結論を先に言えば、モ…

歌詞に意味なんていらない?

「どっかの司会者言っていた 歌詞に意味なんて要らない」 キュウソネコカミのMEGA SHAKE IT!の歌詞の一節だ。この元ネタは、ヨルタモリでタモリが言ったことなのだが、果たして本当に、歌詞に意味はいらない? 意味がない側の代表としてindigo la EndとPeopl…

マンガを実写化する方法

森達也の著書で「ドキュメンタリーは嘘をつく」というものがあるが、フェイク・ドキュメンタリーはドキュメンタリーに見える映像の中に嘘を絡ませていくものになる。またの名をモキュメンタリーとも呼ばれる。「ブレアウィッチ・プロジェクト」や「パラノー…

ポケモンGOですがなにか

ポケモンGOにストーリーはない。ポケモンは正確に言えば四天王を倒してポケモンマスターになるというストーリーがある。しかし、このストーリーよりもポケモンについてはモンスターを育てて友達と対戦することがメインとなっている。 島国日本のポケモンが世…

ポケモンGoの先にあるものは?

ポケモンGoをめぐる環境は日に日に白熱している。この現象について今回は空間のとらえ方という点から考えてみる。 ポケGoの魅力と空間認知の更新 ポケモンGoの問題点 ポケモンGoの先にあるものは? ポケGoの魅力と空間認知の更新 ポケモンのGoは、人々の空間…

Ingressを用いたポケモンGO攻略と都市への影響

レアポケモンが出る場所は予測できる ポケモンGoはなぜヒットしたのか ポケモンGoが都市空間に及ぼす影響 レアポケモンが出る場所は予測できる ポケモンGoが流行っている。ポケモンGoについて簡単に書くと、位置情報と連動した地図に表示されるポケモンを実…

なぜボーカルはソロ活動を始めるのか?

最近、バンドのボーカルがソロ活動を始める事が多い。今回は凛として時雨とTKという切り口から、バンドとソロ活動について考えてみる。 凛として時雨の中のTK 凛としたTK ソロとバンドを行うミュージシャンから学ぶこと Signal アーティスト: TK from 凛とし…

indigo la Endはメジャーになれるのか?

川谷絵音を取り巻く環境はここ数年で恐ろしく変化した。正直、ベッキーと不倫しただけでここまで盛り上がるなんて思ってもみなかった。まぁ、他人の性生活に興味があるような日本国民が一番ゲスだけれども。そんなゲスの極み乙女のボーカルとして有名になっ…

SFとすこしフューチャー

2112年の日本はどうなっているのか? フィクションが先か、リアルが後か? うそのSFがホントになる未来 2112年の日本はどうなっているのか? 2112年の日本では、東京でのオリンピックなどとうの昔になっており、そこには高度な管理監視社会が形成されている…

藤原基央との距離のはかり方

BUMP OF CHICKENというバンドについて語るとき、主観なしにはうまく語れない。好きすぎて何もかもがよく見えてしまうから批評することができない。だから、それを踏まえて今回の記事は読んでもらえると幸いです。 BUMP OF CHICKENと光るリストバンド 距離が…

覚えてますか?RADWIMPSのマニフェスト

RADWIMPSのマニフェストという曲がある。RADWIMPSでは、珍しくシングル曲でありながらもアルバムには収録されていない曲である。また、このシングルの発売日当日は、第22回参議院選挙の選挙期間であり政治の色が強い曲である。 MVから見る曲の背景 独裁者の…

なぜ、りりっくをぼうよみするのか?

「ぼくのりりっくのぼうよみ」という変なアーティスト名の彼は、2014年の閃光ライオットでファイナリストに選ばれ、注目を集める。 「ぼくのりりっくのぼうよみ」と検索をかけると、「音楽界が認めた!」「各界著名人がハマる!」という文字が踊る。ただ、別…

帰ってきたヒトラーとウルトラマン

帰ってきたヒトラーを見てきた。ネタバレにならないようにあらすじを説明する。ヒトラーがタイムワープして現代に蘇り、ドイツで人気のヒトラーのものまね芸人として有名になっていく。その後、ヒトラーは再び人気者になってしまい、、、という話である。 ヒ…

さぁ、今こそ陰謀論と向き合おう

今こそ陰謀論と向きあおう 今なお続く源氏と平家の戦い 陰謀論を効果的に使う 今こそ陰謀論と向きあおう ムーという雑誌がある。オカルト雑誌として90年代には世紀末思想を広げるのに一役買った雑誌であり、今なおその分野のトップ雑誌である。いわばオカル…