サブカル備忘録

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有意義な会議をするためのコツとは?

毎日仕事とNetflixを行ったり来たりしているまちだねこです。

仕事をしていると本当に不毛な会議に出会います。時間だけがすぎていき、2時間前の状況と全く変わらないことも多々あります。そんなときこの2時間で映画を見たらどれだけ有意義か、そんなことを考えます。

今回は、2時間ほぼ同じ会議のシーンからなる映画『十二人の怒れる男』を題材に有意義な会議をするコツについて考えていきます。

 

 

十二人の怒れる男』あらすじ

十二人の怒れる男』は元祖低予算映画です。映画の中でのシーンは、ほぼ会議室でしかありません。そこでタイトル通り十二人の男がある裁判について裁判員たちが有罪か無罪かを決める会議をしているだけです。ただこの映画は名作として語り継がれています。その魅力はなんでしょうか?

この映画はすごくシンプルな映画です。だけれども面白い。ここにこそ、会議を面白くするコツが隠されているのではないでしょうか?

有意義な会議をするコツ

この映画を見ると分かる一番の魅力は、人間描写やセリフが優れている、つまり脚本が優れているという点です。また、1つの方向に紆余曲折しながら向かう脚本に魅力があります。つまり、脚本さえ面白ければ、どんなにお金がなくても面白くできるということを証明した映画なのです。

では、もう少しブレイクダウンしていきましょう。この映画は、話のボールを持つ人が次々に変わります。誰かがTEDのようにろくろを回しながらしゃべるわけではありません。だからこそ、ストーリーがまるで爆弾ゲームのようにどうなるか目が話せなくなり、観客を楽しませているのです。

 

これを現実の会議に置き換えてみると、2つのポイントになります。

1つ目は、参加者全員が主人公になるくらい積極的に話を進めていくです。もう一つは予め誰か1人が会議の筋書きを描いて、そこに話を着地させるようにストーリーテリングすることです。

後者はとても重要でこれがないと脚本のない映画になってしまいつまらない会議になってしまいます。当然のようにつまらない会議に参加しているなら、脚本を書いてそのとおりに進めるよう努力してみましょう。

 

そうすれば、脚本通りではないことが起こったとしても、それを上手く活かして活発な有意義な会議ができるはずです。

 

ちなみに、余談ですが、この映画の中で最初に判決に異議をとなえるのは建築家の男性です。なぜ建築家なのでしょうか?これは、おそらく建築家という職業が捉えどころのないものであるからではないでしょうか?だからこそ、真実を常に追い求めるという人間離れした役柄を演じさせても違和感が少なくなるのです。