サブカル備忘録

映画・アニメ・音楽、全てのカルチャーは処方箋

her/世界にひとつの彼女

以前、イギリスに行った際にこの映画の広告が町中にあった。イギリスのD社みたいなところが推してる映画なのかなとか思った記憶がある

 
ざっとしたあらすじは、人工知能に恋をする中年男性が主人公の恋愛ストーリーだ
内容も映像もとてもいいし、何より音楽がアンビエントな感じでその場面の雰囲気とぴったり合っていた
 
けれども、ここで本題とするのは邦題だ
 
「世界にひとつの彼女」
 
ここから想像するストーリーは恋愛に不自由してる男性が真剣に恋した女性の話みたいな話に思える
例えば、セカイ系ラノベにありがちな感じで、何故だかわからないけど委員長が好きなのは俺!?みたいなイメージだ
このタイトルをつけた人にはそのような映画に見えたのだろう
 
けれども、この映画はherなのだ
つまり、彼女は特別だが、別に「世界にひとつ」とかそういう決め付けは行ってない
そもそもそんな世界にひとつなんて決めつけることは暴力で、自己満足だ
相手がそう思っている保証なんてないのだから
その片思い感に浸ることこそがこの映画の魅力だと思うなら一生浸ってればいいじゃないかと思う
もしつけるなら、her/付き合ってくれた女性くらいにするのが妥当ではないか