サブカル備忘録

映画・アニメ・音楽、全てのカルチャーは処方箋

芥川賞受賞作『ニムロッド』はなぜ仮想通貨を扱ったのか?

第160回芥川賞受賞作 上田岳弘著『ニムロッド』。芥川賞受賞作ということで話題であるが、この小説の重要な点は別にある。それは、「仮想通貨」をモチーフとして登場させて、それを文学界に認めさせたことにある。 文学とテクノロジーは水と油 ニムロッドは…

Netflix『アメリカを荒らす者たち』からみる「アメリカを荒らす者」の正体

Netflixドキュメント『アメリカを荒らすものたち』ハノーバー高校落書き事件簿。 シーズン2が配信されて数週間立つ。ここでは改めてシーズン1の魅力とその真相を考えてみる。 1.あらすじ 2.『アメリカを荒らす者たち』とは誰なのか? 1.あらすじ このドキュ…

「デイドリーム 祈り」銀杏BOYZ武道館ライブDVD

「デイドリーム 祈り」なんでこんなタイトルなんだろう?あの時、武道館にいたけれども分からなかった。すぐ思いつくのは、ザタイマーズの名曲「デイドリームビリーバー」。そして、銀杏BOYZなら「夢で逢えたら」。 銀杏BOYZの武道館公演を収めたライブDVDを…

『ヒットの崩壊』そして、、、

柴那典の『ヒットの崩壊』という本が少し前にヒットしていた。なんとも文字面だけ見ると不思議な感じだが、この本は音楽業界の現状をまとめている素晴らしい本である。ただ、日本ローカルで少し違う観点から音楽業界の現状と今後を考えていく。 そもそも資本…

ドレスコーズ 360°完全解放GIG @新宿紅布

僕らはおそらくすごい秘密を抱えてしまったのかもしれない。ドレスコーズの志磨遼平はこのライブ前半に「ここで起きたことは僕らだけの秘密だよ」と言った。そして、ライブが終わった後ふと気がついたのは、ライブ中のことをあまりにも覚えていないことだ。…

態度の悪い客がいたMOROHAのライブの日のこと

7/15 MOROHA F.A.D.yokohama。この日のライブを恐らくMOROHAは忘れることはないだろう。この日のライブには態度の悪い数名の客がいた。後方でおそらくお酒が入っていたのか騒ぐ客が数名いた。「これが聞きたかった!」とか、彼らは曲が始まるたびに叫び、始…

Spotify、Apple musicは音楽業界を救うのか?

サブスクリプションサービスをめちゃくちゃ使ってるまちだねこです。 サブスクリプションサービスとはSpotifyやApple musicなど、定額で音楽が聴き放題なサービスです。アーティスト側へは、再生数に応じてお金が払われるシステムです。 そんな今はやりのサ…

僕らは大人にならなければならないのか?

子供の時、大人はなんだかかっこ悪いと思っていた、まちだねこです。 みなさんもそんな思いを抱いていたのではないでしょうか?今回は、『少女革命ウテナ』を題材に、「大人になること」について考えていきます。 少女革命ウテナとは? ウテナが描く大人像と…

伝えたいことを伝えるコミュニケーション術とは?

人の顔をあまり直視できない、まちだねこです。 僕は人の顔をほぼ見ないでコミュニケーションを取っています。だから、声で人を区別しています。なぜだか、顔とかを見ると情報が多すぎる気がするからです。ただ、特に不自由はしていません。コミュニケーショ…

【ライブレポ】渋谷www xでみたindigo la End「PULSATE」

昨日、渋谷www xで行われたindigo la Endのライブを観に行った。 アンコール最後の曲は「名もなきハッピーエンド」。周りが盛り上がる中で僕は泣いていた。知らないうちに泣いていた。この曲をwww xでアンコールの最後にやることこそが彼らの今までを全て背…

GWに買い物しすぎていませんか?

GWにものを買いすぎていませんか?まちだねこです。 お店に行くとあれもこれもどれもそれもほしくなります。「無人島に行くなら何を持っていくか」という質問がよくあります。そのときに思いつくものはほんの数種類だけのはずです。 では、なぜこんなにも買…

東京アンダーグラウンドってどこにあるの?

Have a Nice Day!、通称ハバナイのZeppDivercityでのライブを見てきました、まちだねこです。 このライブはcampfireのクラウドファンディングを活用して、Zeppを貸し切ることで実現したライブです。ハバナイが普段行っているライブハウスは比較的小さいライ…

有意義な会議をするためのコツとは?

毎日仕事とNetflixを行ったり来たりしているまちだねこです。 仕事をしていると本当に不毛な会議に出会います。時間だけがすぎていき、2時間前の状況と全く変わらないことも多々あります。そんなときこの2時間で映画を見たらどれだけ有意義か、そんなことを…

恋の始まりから終わりまでを描いた映画ありませんか?

春は出会いと別れの季節だと思っています、まちだねこです。 突然ですが、恋人になると必ず終わりが訪れます。それがハッピーエンドであれば結婚してパートナーになるし、バッドエンドであれば永遠に二人が会うことはありません。大抵の場合、失恋とは後者の…

若者が都会で暮らすことの孤独とは?

最近東京で暮らしはじめた、まちだねこです。 都会で暮らすこと。都会はみんなサバサバして生きてる個々がお互いに無関心で生活するイメージがあります。今回は都会で生活することについて、魚喃キリコ漫画原作の『ストロベリーショートケイクス』と『南瓜と…

売れるバンドの条件とは?

音楽を数日聞かないと体調が悪くなるまちだねこです。 ニガミ17才というバンドを知っているだろうか?久々にこれは売れると核心できるようなバンドに出会えた。そもそも売れるバンドとは?をニガミ17才を例に考えてみる。 売れる理由1.メンバーの生い立ちに…

2018年春アニメ、何を見ればいいのか?

毎年クールが変わることで季節を感じています、まちだねこです。 結局、毎クールごとで最終回を迎えて新しいアニメが始まり、結局、何を見るか悩む。そもそも見るまでは何が面白いか話題になるか分からないのに、一話で決めるのも難しい。 ただ、各クールを…

なぜ校長先生の話は眠くなるのか?

こんにちは、まちだねこです。 今回は、眠くなることについて、眠くなることでおなじみのフランス映画を題材に、なぜ眠くなるのか?を考えます。 『ハッピーエンド』あらすじ フランス映画は眠くなる 『ハッピーエンド』あらすじ 舞台はフランス北部の町、建…

昔の音楽を聴くと、忘れてた記憶が蘇る

こんにちは、まちだねこです。 シャッフル再生で昔よく聴いていた音楽が急にかかったり、テレビで懐メロが流れたりした瞬間に忘れていた記憶が蘇ることありますか? 今回ご紹介する映画は、そんな人生と音楽が密接に結びついた映画「ベイビー・ドライバー」…

青春映画が苦手なんですがどうすればいいですか?

こんにちは、まちだねこです。 青春映画は恋愛映画でもそうでなくても、イケメンとか可愛いヒロインが活躍する映画が多い。だから好きじゃないという人もいるのではないでしょうか? そもそも、青春映画が苦手な人は大抵、あまり自身の青春に良い思い出がな…

トラウマを乗り越えるには?

トラウマの語源はギリシア語で「傷」を意味する言葉だ。だから、トラウマは時間が経てば良くなるし回復する。そんな口説き文句は容易に想像がつく。 ただ、本当にそうだろうか? 乗り越えられないほど辛いこともあるのではないだろうか? 映画マンチェスター…

ポプテピピックとはなんだったのか?

2018年No1クソアニメことポプテピピック。なぜクソアニメはここまで話題を持っていっているのだろうか?

NetflixによってTVアニメは滅びるのか?

NetflixアニメはTVアニメを潰すのだろうか?DEVILMANを例に考える。

My hair is badを笑うやつとは友達になれない

My hair is badがフェスに出た時のお客さんの反応は大きく分けて2通りだ。 椎木くんの話に心酔するか、鼻で笑うか。 鼻で笑う人は続けてこう言う「むき出しの若さを現実はそうも行かないし、結果悩んでるだけで答えを何も出せてない」。 確かにそうだ。 ただ…

仮想通貨は簡単に儲かるのか?

ボクの好きなものには映画やアニメ、音楽、本など物語がある。これらは正直お金の価値では測れない。お金をかけたもの=良いものではない。むしろよく考えられたものこそが良いものだ。 そういう視点で見ると、仮想通貨はお金を稼ぐことが目的で、正直くだら…

今業界注目の劇団「ロロ」の魅力とは?

演劇の魅力とは、「時間と空間を超えること」だと思う。 だが当たり前だが、人は時間も空間も超えられない。ただその場所にいって、時間を過ごすしか出来ない。 演劇はドラマや映画に比べて圧倒的に不自由である。カットができない、舞台セットも変えられな…

Mirrazの快進撃、はじまる

以前、こんな記事を書いた。 言葉を選ばなければ、「The Mirrazは昔流行ってたバンド」だと思われている。 だが、今、そのミイラズの快進撃が始まっている。 配信リリースシングル カメラ、ビデオ、演出、全部自分でやるバンド ついに映画の主題歌に 配信リ…

『ラ・ラ・ランド』はハッピーエンドなのか?

アカデミー賞最多ノミネート、といえば『ラ・ラ・ランド』が思い浮かぶであろう。 実際に、作品賞はのがしたものの、5部門で受賞している。このラ・ラ・ランドの結末については評価が分かれている。 果たして、あれはハッピーエンドなのか?バッド・エンドな…

映画の長回しは単なる手法なのか?

映画「トゥモローワールド」を見た。この映画は映画批評家 前田有一によるサイト、超映画批評にて90点を獲得した作品である。 超映画批評『トゥモロー・ワールド』90点(100点満点中) この映画が評価される理由はその映像にある。長回しと呼ばれる手法を駆…

「複製された男」から見る難解な映画

世の中には難解な映画が数多くある。 例えば、「複製された男」もその一つだ。僕自身、見終わった後、何一つわからなかった。 この記事は、もちろん難解な映画の解釈も含むが、難解な映画とは?という広い話も提示できたら、と思う。 なお、この記事はネタバ…