Spotify、Apple musicは音楽業界を救うのか?
サブスクリプションサービスをめちゃくちゃ使ってるまちだねこです。
サブスクリプションサービスとはSpotifyやApple musicなど、定額で音楽が聴き放題なサービスです。アーティスト側へは、再生数に応じてお金が払われるシステムです。
そんな今はやりのサブスクリプションサービスについて考えていきます。
なぜ、サブスクリプションが流行るのか?
かつて、音楽はレコードやカセット、CDを買うことで手に入れていました。それがサブスクリプションサービスの登場によって楽曲を所有せず、楽曲のシェアすることで完結することになりました。
サブスクリプションサービスを利用する人は、多分良い音で聴きたいとかが目的ではなく、YouTubeで無料で音楽を聴くことになんとなく使いづらさや罪悪感を覚える人が多い気がします。ただ、これだけではあまりヒットしませんでした。
最近のサブスクリプションサービスの普及に大きく関係しているのは新曲解禁です。新曲をラジオで宇宙初オンエアするよりも、サブスクリプションで早く解禁することで再生回数を稼ぎアーティスト側へ換金するという変換になるわけです。
曲ではなく気分で音楽を選ぶ時代に
サブスクリプションには、誰かが考えたプレイリストを見ることができ、聴けるという文化があります。今までipodのプレイリスト機能などは、ほとんどのユーザーが使用していなかった機能になります。その理由は単純で楽曲同士のつながりを考えるのがめんどくさいからです。
では、そのプレイリスト化をサブスクリプションサービスで誰かがやってくれるようになった時、ユーザーは何を基準に選ぶのでしょうか?
もうユーザーは、音楽を聴く順番すらめんどくさく、音楽→気分という流れではなく、気分から音楽を選ぶという流れに移行しているのではないでしょうか?例えば、「陽気な日曜日にぴったりなプレイリスト」「集中する時に聴く曲」などが良い例です。
つまり、人々は音楽を選ばなくなってきています。重要なのはその曲がどんな気持ちにさせてくれるか、だけなのです。これこそが音楽業界に押し寄せる「体験」の重要さなのだと思います。フェスの動員が増えるから、ではなく、気分で選ぶからこそ音楽は「体験」と化しているのです。
サブスクリプションサービスが流行るということは、音楽を選ばせることから選ばせないことへの変化を表した現象なのです。
だからこそ楽曲のつくりが変化してきます。最近、歌詞が良い曲を求める層とメロディーが良い曲を求める層が分かれていると感じる部分が多々あります。特にシティーポップが良い例です。シティーポップは多くが高層ビル、都会、オシャレさをイメージするようなメロディーで、BGMとして最適化された歌詞が並びます。そこに歌詞の意味は希薄になり、語感やリズムのみが重要視されます。BGMの曲が何かとか普段あまり気にならないように、ここでも曲ではなく曲から受ける体験が重視されています。
まとめ:音楽のBGM化
このような音楽のBGM化は今後も進んでいくと思います。そして、夏フェスのように一夏の思い出のBGMとして音楽は消費されていきます。
ただ、一発殴られるかのような強い歌詞や、語りかけて救われるような音楽も時には必要で、10年後も音楽で救われましたという人がいなくならないようにしなくてはならないと思います。
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