サブカル備忘録

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東京アンダーグラウンドってどこにあるの?

Have a Nice Day!、通称ハバナイのZeppDivercityでのライブを見てきました、まちだねこです。

このライブはcampfireのクラウドファンディングを活用して、Zeppを貸し切ることで実現したライブです。ハバナイが普段行っているライブハウスは比較的小さいライブハウスやクラブです。だからこそ、Zepp規模で実施した今回の試みは、ハバナイにとって新たな試みだったのです。

そんな今、注目の存在であるハバナイについて、まとめてみました。

Have a Nice Day!とは?

浅見北斗を中心とした東京アンダーグラウンドを代表するバンドである。

ハバナイは、今回のZeppでのライブの前にリキッドルームでのフリーライブを実施しています。その様子は、HMJMによるドキュメンタリー「モッシュピット」として映像化されています。

ただ、そんなフリーライブは素直に成功したわけではありません。リキッドルームのリリースパーティーへと向かう中、メンバーの脱退や衝突の日々が続きます。浅見の苦悩は"blood on the mosh pit"という曲のMVに現れています。このMVの中で浅見はこう語りかけています。

不安、苦しみ、憎しみから生まれた音楽で

人は踊り、歌い、ときに感動で涙する

 

ハバナイの音楽には単なるニューウェーブサウンドではなく、負のエネルギーをプラスに変えて、みんなが楽しめる空間を作る力があります。それこそが彼らの音楽の魅力であり、今回のZeppでのフリーライブが成功した理由なのだと思います。

モッシュピット [DVD]

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アンダーグラウンドは東京だけのものじゃない

今回のフリーライブにもゲスト出演した大森靖子は自身の楽曲"hayatochiri"において、次のように歌っています。

ねぇ知ってた?サブカルにすらなれない歌があるんだよ

ねぇ知ってた?アンダーグラウンドは東京にしかないんだよ



東京アンダーグラウンドとは、東京の表舞台に登れないキワモノがそんな状態を誇らしく自分たちを自称して言うことが多い。アンダーグラウンドの枕詞に"東京"なんてついているから少しだけおしゃれな最先端な気がするだけで、結局は「地下」です。

ただ、東京アンダーグラウンドは表世界に居場所を感じられない夜の世界の住人に居場所を与えてくれてます。しかもそれは東京に住む人だけのものではなくて、夜の世界の住人みんなのものです。そんな東京アンダーグラウンドが、東京の地下を走るメトロのようにインターネットを使って拡大すれば、もっとすごいことが起きるのではないでしょうか。今回のフリーライブを見てそんな期待を抱きました。