サブカル備忘録

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【ライブレポ】渋谷www xでみたindigo la End「PULSATE」

昨日、渋谷www xで行われたindigo la Endのライブを観に行った。

アンコール最後の曲は「名もなきハッピーエンド」。周りが盛り上がる中で僕は泣いていた。知らないうちに泣いていた。この曲をwww xでアンコールの最後にやることこそが彼らの今までを全て背負っている感じがした。



indigo la End 名もなきハッピーエンド~東京編~

時間を遡ろう。2013年indigo la Endはインディーズでまだゲスの極み乙女。川谷絵音自身も今ほど有名でない頃。彼らは比較的新しいライブハウス渋谷wwwでライブをした。「名もなきハッピーエンド」が収録された「幸せな街路樹e.p.」のリリースライブだ。このCDはライブ会場限定発売で、このライブに来ないと買えないCDだった。

この日のライブ、絵音さんがMCで当時CDを買った人に終演後メンバー全員がサインすると言った。これを受けて、急遽サイン会が開催されることとなった。

ライブ終了後、当然のようにライブに来ていた観客はほぼ全員サイン会に並んで、ライブ後1時間ほどメンバーは急遽サイン対応をしていた。僕は後ろの方にならんでいたため、メンバーにたどり着く頃には、その頃のメンバー絵音さん、長田さん、オオタさんは疲れ切っていた。だから、あまり何を話したかは覚えていない。ただ、その時にサインしてもらったCDは今でも大切に持っている。

 

渋谷wwwでのライブから5年後のライブ

それから5年後、渋谷からはパルコがなくなり、公園通りという名前だけが残った。渋谷wwwの隣には渋谷www xというライブハウスが出来た。そのライブハウスでやったライブが今回の「PULSATE」だ。

そこで最後の最後にやった曲が、「名もなきハッピーエンド」。しかもMVで使用し、2013年のリリースライブでも活用していた青いギターを使っての演奏だ。

イントロが始まった瞬間、涙が止まらなくなった。

この5年間はindigo la Endというバンドについて、あまりにも山あり谷ありだった。川谷絵音の個人の問題からゲスの極み乙女。のブレイク、indigoはメンバーチェンジ、そして、女性コーラスを基本とした編成への移行などさまざまなことがあった。

「名もなきハッピーエンド」を聞きながら、正直なところあの頃2013年の渋谷wwwに見に来ていたお客さんたちは今のindigo la Endを見ているだろうか?と曲を聞きながら考えていた。あの誰一人として、サビでも手をあげない、モッシュなんで起こる訳がない、それでもインディゴが好きでたまらなくてライブに来ていたお客さんは今での聴いているだろうか?

あの頃に僕らが好きだったインディゴはもう見ることはできないと個人的には思っている。今回のライブを見て、彼らが昔とは違う方向性を目指していることを核心させられた。そんなことを見せつけられて、ただ、悲しかった。

 

「 名もなきハッピーエンド」に向かうまで

ライブ終わり、物販に長田さんと後鳥さんが出来てきた。2013年のライブの物販に全員が出てきて行ったサイン会を思い出した。そのころはオオタさんがいた。

僕はたまらなくなって、それまで大して興味もなかったグッズの物販に並び、カーティスに話しかけた。

「長田さん、渋谷wwwでライブ後に急遽やったサイン会に参加していました!」「めっちゃ懐かしいw」「しかもかなり前のTシャツ着てるじゃん」「これからも応援してます!」

思わず言ってしまった。けれども、昔好きだった方向性でなくても、これからも応援していますという気持ちはやはり変わらない。

indigo la Endが「名もなきハッピーエンド」にたどり着けるまで、応援しています。